就職や転職活動の際には、大きなアピール材料となる日商簿記2級。
「転職を考えていて日商簿記2級を取得したい。」と考えているあなた。
- 「独学だと、どのように勉強すればいいの?」
- 「テキストや問題集はどれがいい?」
と悩んでいませんか?
簿記の知識0で、第156回日商簿記検定2級を一発合格した私が、あなたの悩みを解決します。
私が知っていて良かったと思った情報や、誰でも合格できる日商簿記2級の勉強法も紹介。
日商簿記2級とは
企業から最も求められる資格の一つで、転職に有利になります。
内容としては、商業簿記と工業簿記があります。
商業簿記は商品の取引を記録・計算し決算書を作成を行うためのもの。
工業簿記は、工場などで製品を作るときに使った人件費や材料費などを記録するもので、経営を管理するために必須の知識です。
過去10回の平均合格率は、約20.7%と10人中2人しか合格できない高難度の資格です。
必要な勉強時間の目安は?
日商簿記2級を取得するのに必要な勉強時間は、初心者で約400〜500時間と言われています。
私自身、知識ゼロで挑戦しましたが、約450時間6ヶ月かけて勉強しました。
6ヶ月間も勉強するとなると、無計画では毎日どれほど勉強すればいいのか分かりません。
学習計画を立てて、進捗具合を確かめられるようにしておくと良いでしょう。
大事な受験の申し込みを忘れないためにも、申込日を決めておきましょう。
合格したときの実際の計画表
参考までに、私が実際に合格したときの計画表を載せておきます。
毎月何を勉強するかというざっくりとしたものですが、この程度でも計画があるとスムーズに進みます。
月 | 計画 | 進行状況 |
6 | 3級を勉強する 平日1〜2時間 休日2〜4時間 | 3級を勉強 |
7 | 3級を勉強する 平日1〜2時間 休日2〜4時間 | 3級の基礎を6月中に学び終えたので、2級を勉強開始 |
8 | 2級商業簿記を勉強する 平日2〜3時間 休日4〜6時間 | 2級商業簿記を勉強しながら、飽きたときは工業簿記を勉強 |
9 | 2級工業簿記を勉強する 試験の申し込みをする 平日2〜3時間 休日4〜6時間 | 2級工業簿記を勉強 試験の申し込み完了 |
10 | 2級過去問を解く 平日2〜3時間 休日4〜6時間 | 2級過去問が難しく、別の問題集を勉強 問題集が終わった後、過去問を解いた |
11 | 2級、3級の過去問を解く 11月14日試験日 平日2〜3時間 休日4〜6時間 | 3級は過去問を解いてみて余裕だったため、1週して終わり 2級の過去問を解き続ける |
日商簿記3級から勉強しよう
あなたが簿記初心者の場合は、基礎となる3級を勉強することをオススメします。
日商簿記3級を、1ヶ月で合格可能レベルになる勉強法は、こちらをご参考ください。
簿記2級商業簿記を勉強しよう
簿記3級を理解できたら商業簿記を勉強しましょう。
商業簿記は、3級の内容が少し難しくなる程度なので、取り組みやすいです。
工業簿記は、今までとは違う内容になるため、解きやすい商業簿記から勉強することをオススメします。
ただ、商業簿記を勉強していると飽きたと感じることがあるでしょう。
そんなときは、工業簿記を気分転換に勉強してみてください。
日商簿記2級商業簿記のオススメテキストは?
日商簿記2級商業簿記のオススメテキストは、『スッキリわかる 日商簿記2級 商業簿記 第15版 テキスト&問題集』です。(※2023年8月現在の最新版は第15版)
オススメ理由はこちら。
- 解説に絵が多く使われているので分かりやすい
- 問題集もついているので、別の問題集を買わなくてもいい
- 仕訳を勉強できるwebアプリが付属
簿記2級工業簿記を勉強しよう
商業簿記がひと段落したら、いよいよ工業簿記の勉強を始めましょう。
工業簿記は、今まで学習してきた商業簿記とは内容が違います。
工業簿記は材料を仕入れて、製品を作り、出荷するような製造業に使われる簿記のこと。
そのため、製造業で働いている場合は理解しやすい内容です。
工業簿記は、試験では大事な得点源になります。
なぜなら、商業簿記は試験の難易度が高くなっているからです。
簿記1級所持者でも、難しいと言われる問題が出題されています。
工業簿記をしっかりと理解して、試験での得点源にしましょう。
工業簿記のオススメテキストは?
日商簿記2級工業簿記のオススメテキストは『スッキリわかる 日商簿記2級 工業簿記 第11版 テキスト&問題集』です。(※2023年8月現在の最新版は第11版)
商業簿記と同じく分かりやすく、問題集がついているのでオススメです。
やさしい問題集をやろう
テキストを終えたら、解説が分かりやすい問題集を解きましょう。
いきなり過去問を解こうとすると、問題が難しくて解説を見ても理解できないからです。
解説もある程度、省略しているところがあります。
そのため、「どうやってその数字が出てきたの?」となってしまい、私は理解できませんでした。
テキストを終えたばかりのときは、理解がまだ不十分です。
解説がしっかり載っている問題集をやるのがオススメです。
オススメの問題集はこちら。(※2023年8月現在の最新版は第5版)
「日商簿記2級 みんなが欲しかった やさしすぎる解き方の本」は、私が実際に購入してみて、分かりやすかったのでオススメです。
理由としては、過去問の解説では理解できなかったところも、この本ではしっかりと解説しているので分かりやすいです。
「日商簿記2級 みんなが欲しかった やさしすぎる解き方の本」を学び終えれば、過去問も問題なく解けるようになります。
解説を見た時も、どうしてそのようになるのか理解できるようになるでしょう。
過去問をやろう
問題集もやり終えたら、過去問を解いていきましょう。
時間を計りながら解いてみて、試験での時間配分を身につけましょう。
簿記を勉強するにあたってのお役立ち情報
私が簿記を勉強していたときに、知っていて良かったことをお伝えします。
あなたが簿記の勉強を進めていくと、経過月数の計算をするようになります。
経過月数の計算をするのに、便利だった方法が林システムです。
簡単な計算で経過月数がわかるので、ぜひこちらのサイトをご覧になってください。
まとめ
今回、日商簿記2級の勉強法をご紹介しました。
日商簿記2級には商業簿記と工業簿記があります。
日商簿記2級を取得するのに必要な勉強時間は、初心者で約400〜500時間と言われています。
そのため、学習計画を立てましょう。
勉強する順番はこちら。
1.日商簿記3級:勉強法はこちら
2.日商簿記2級商業簿記:オススメテキストはこちら。
3.日商簿記2級工業簿記:オススメテキストはこちら。
4.問題集はこちら。(※2023年8月現在の最新版は第5版)
5.過去問はこちら。
ぜひ、今回の記事を参考に日商簿記2級に挑戦してみてください。